公明党神奈川県議団
ACHIEVE 8
4.いのち輝く神奈川を目指して
SDGs目標3では、「あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を保障し、福祉を促進する」とし、人が生まれてから死ぬまでのライフサイクルに応じた適切な保健サービスの提供を目指しています。
国民の2人に1人が発症する「がん」。公明党はこれまでも、あらゆる角度から、がん対策を推進してきました。重粒子線治療を実施している神奈川県立がんセンターでは、公明党の提言により、外科的治療・抗がん剤治療・放射線治療に続く第4の治療と言われる免疫ワクチン療法を導入し、がん患者のQOL(生活の質)の向上のための漢方センターや、リハビリテーションセンサーも開設しました。また、闘病における大きな悩みである「外見」について相談できる「アピアランス支援センター」では、血色がよく見えるメイク法や脱毛を悩む方のためのウィッグの紹介など、患者に寄りそう施策も展開できました。
今後は、がん拠点病院としてのセンター機能の充実を推進し、県民に最新の医療を提供できるよう、ゲノム診療をはじめとする最先端治療の導入や情報発信、保険適用の拡大に努めてまいります。また、小児がん患者の成長に伴う対応について、こども医療センターとがんセンターが連携して、診療体制の充実を図ります。
- 緩和ケアやアピアランス支援の充実に努め、がん患者に寄りそう施策を展 開します。
- 小児がんやAYA世代のがん対策を推進します。
- がん治療を続けながら、働ける社会を構築し、経済的不安の解消と生きがいを感じていただける制度を目指します。
- がん遺族外来の創設等、がんセンターの更なる充実を図ります。
- 教職員と医療従事者の連携で充実した学校での「がん教育」を 展開し、子ども達だけでなく、県民総ぐるみで、検診の重要性・働き方と理解・緩和ケア等について知り、考える仕組みを作ります。
- 国に先行して実施されてきた県独自の「地域がん登録」の貴重なデータを分析・活用するため人材を確保し早期発見・早期治療・検診の充実などを発信して、神奈川ならではのがん予防を推進します。
- 脳梗塞に対するt-PA血栓溶解療法や脳血管内手術を行える病院の拡充を目指します。
- 他の疾患の危険因子になるとともに、合併症により著しく生活の質が悪化することが懸念される糖尿病について、病院と診療所等、地域の連携を活かして患者をフォローするクリティカルパスを拡充します。
- 糖尿病にならない、また進行させないために県民の意識啓発を図るとともに、かかりつけ医による足病※1等の合併症検診を推進してまいります。
- 薬物やアルコールだけでなく、ギャンブル・ネットゲーム等の依存症対策を推進します。
- 精神疾患のアウトリーチ※2対策を推進し、本人はもとより、家族等のための相談窓口も充実させます。
- 認知症の早期発見・早期治療を可能とする医療連携体制を構築するとともに、認知症治療薬の開発を後押しします。
- 肝炎検査の推進とともに、過去、肝炎検査で陽性になった方のフォローアップを充実し、重症化の予防を促進します。
- 産科医、新生児担当医、麻酔科医の確保・育成に努め、安心の出産体制を目指します。
- 妊産婦の高齢化に伴い増加しているハイリスク分娩や低出生体重児に対応するため、周産期救急医療システムの円滑な運用を推進するとともに、NICU等周産期施設の整備と人材の確保を推進します。
- 不妊治療助成の拡充を図るとともに、不育症治療の助成も推進します。
- アレルギー県拠点病院を指定し、アレルギー疾患対策推進協議会を設置して、県内どこでも最善の治療が受けられるネットワークを構築します。
- てんかん拠点病院の県民への周知や、てんかん患者の就学、就労支援に取り組んでまいります。
- 公明党の提案で始まった骨髄ドナー給付金制度を県内の全自治体で実施できるよう推進してまいります。
- 急性期医療から回復期医療への転院支援ネットワークを構築します。
- ドクターヘリの夜間運行を推進するとともにドクターカーの拡充を図ります。
- 病児・病後児保育の充実を図るとともに、医療的ケアの必要な児童への対応を充足するため、幼稚園・保育所・学童保育等への看護師配置等を推進します。
- 神奈川県総合リハビリテーションセンターを活用し、リハビリデータの集積、分析を進め、効果の高いリハビリテーションの普及と人材育成を推進します。
- 介護する人の負担を軽減するロボットや障がい者の行動をアシストするロボット等の開発を、ロボット産業特区や神奈川県総合リハビリテーションセンター等で推進するとともに、安価に利用できる制度を構築し普及に努めます。
- 高齢者や障がい者の移動や就労を支援し、誰もが社会参加できる体制を目指します。
- 対象年齢の拡充やアウトリーチ事業の創設で、引きこもり者に対する支援を推進します。
- 地域ソーシャルワーカー等の配置を充実します。
- レスパイトケアに対応する体制を拡充します。
※1: 足病とは2016年より国の支援を受けて、具体的に医療体制の仕組みが動き出した新しい医療の領域。糖尿病や透析の重症化により足切断が患者のQOLを著しく低下させている。
※2: 援助が必要であるにもかかわらず、自発的に申し出をしない人々に対して、行政などが積極的に働きかけて支援の実現を目指すこと。