公明党神奈川県議団

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新たな指定を目指す地域活性化総合特区における生活支援ロボットについて

佐々木 正行議員 (相模原市)

質問要旨

知事は生活支援ロボットをテーマとした地域活性化総合特区を国に申請する旨表明された。高いポテンシャルを有し、今後も広域交通網の整備が進む県中央部において、介護ロボットをはじめとする生活支援ロボットの開発、実証、普及を進め、全県への波及を目指す取組みであり、大いに期待する。
この地域は、技術力のある多くの中小企業が集積しており、探査機「はやぶさ」で有名なJAXAや、「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの開封に協力した中小企業も立地しており、こうした超先端の技術をぜひ生活支援ロボットにも応用し、幅を広げていってもらいたい。
そこで、地域活性化総合特区を活用し、具体的にどのような取組みを展開することで、介護ロボットをはじめとした生活支援ロボットの普及を図り、県民生活等の向上に結びつけていこうと考えているのか、また、地域内にあるJAXA等の先端技術の積極的な活用等についてどのように考えているのか伺う。

黒岩知事答弁

はじめに、地域活性化総合特区における生活支援ロボットについて、お尋ねがありました。
生活支援ロボットは、高齢者の見守りや、介護する方々の負担の軽減、大地震など自然災害の際の、救出・救援活動等に役立つものですが、全国的に普及が進んでいない状況にあります。
私は、その主な理由を、

  • 身近にロボットを体験する機会がなく、どのようなロボットが必要とされているのか、ニーズの把握が難しいこと
  • 製品開発に多大な時間や資金がかかること
  • 実際にロボットが使用される場所と同じような環境での実証実験が、規制等により難しいこと

この3点だと考えています。
そこで、そうした課題を解決するため、地域活性化総合特区を活用し、実証実験等の支障となっている電波法や薬事法などの規制緩和とともに、研究開発に関わる助成制度の拡充や、税制の優遇措置を国に求めていくことにいたしました。
これらの国の措置を得ながら、総合特区内を三つのエリアに分け、「災害対応ロボット」、「介護・医療ロボット」、「高齢者向け生活支援ロボット」を主なテーマとする実証実験を、リハビリテーション施設などとの連携の下、実施してまいります。
このように、地域全体を実証実験のメッカとし、県民の皆さんの目に見える形で、生活支援ロボットを普及させることにより、県民生活の安全・安心の向上と、関連産業の集積による県内経済の活性化を図ってまいります。
また、独立行政法人宇宙航空研究開発機構JAXA等の先端技術の活用についてですが、JAXAには、宇宙での超高温、超低温、激しい衝突、放射線にも耐えられる技術や、何重のトラブルにも対応できるセキュリティのノウハウがあると承知しております。
こうした技術は、災害対応ロボットをはじめ生活支援ロボットの中に十分活かせるものと考えておりまして、JAXAをはじめとした地域内の研究開発機関の協力も得ながら、より優れた生活支援ロボットの実用化・普及を目指してまいります。

要望

地域活性化総合特区における生活支援ロボットの普及についてでありますけれども、先ほども申し上げましたけれども、JAXAがこの地域にあります。
世界的に、安定的なエネルギーを供給することができる、宇宙で太陽光発電。こういう研究が実現化に向けて基礎研究をしているということでありまして、私は、この研究の実力は、神奈川県、そして日本の未来に向けて、大きな可能性であるとお伝えしているわけであります。知事の「神奈川からエネルギー革命をするんだ」と唱えていらっしゃるわけでありますので、こうした革新的な宇宙太陽光発電のような取組み、先進的な研究が進んでいくということで、新たな産業創出に繋がるような支援をしていただきたい。このように思っている次第でございます。フレーズは「宇宙で太陽光発電」です。よろしくお願いしたいと思います。