公明党神奈川県議団

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がん対策におけるピアサポート事業の拡充について

佐々木 正行議員 (相模原市)

質問要旨

がんに罹患した方の3人に1人が、20歳から64歳までの、いわば働き盛りであり、治療を続けながら仕事を継続することを希望する患者は多いが、治療や副作用等のために仕事を休まざるを得ない、あるいは仕事を続けていくことが困難、といったことは多々あり、そうした場合に、どこに相談したらよいのか、誰が相談に乗ってくれるのかわからない、といった声も聞く。
がん診療連携拠点病院には、がんの相談窓口が設置されており、不安を抱えた患者に対応している。一方、NPO等が中心となって実施されている、がんの体験者が患者の相談に応じるピアサポートは、医療従事者による相談支援とは違った大きな役割を果たしている。

そこで、知事は、民間活力の積極的な活用を提唱されているが、がん先進県である本県として、がん患者の就労に関する相談支援にも対応できるピアサポーターの養成など、がん患者の治療と仕事の両立や、継続就労の悩みへの対応を、NPO等との連携、協力により行っていくべきと考えるが、所見を伺う。

黒岩知事答弁

がん対策におけるピアサポート事業の拡充についてお尋ねがありました。
ピアサポートは、がん患者であるピアサポーターが、がん患者に寄り添い、療養上の様々ながん相談に対応するもので、県は、平成22年度から、NPOとの協働事業により実施しています。
毎年、相談箇所を増やし、相模原、横須賀、大和市内の3か所のがん診療連携拠点病院と、横浜市内1か所でピアサポートを行っております。 
ピアサポーターは、NPOで行う有料の養成講座を修了し、研修を受けた方ですが、講座を受講する方は、がん体験を有する中高年女性が多く、就労に関する専門的知識を、これから持っていただくことは難しいと伺っております。
がん患者への就労支援については、現在、がん患者からの療養上の相談に対応している、がん診療連携拠点病院の相談支援センターにおいて、今後、治療と就労の両立について相談できるよう体制の拡充を図っていきます。
こうしたことにより、ピアサポーターが、がん患者から就労に関する相談を受けた場合は、相談支援センターに協力を求めることによって、がん患者の悩みに対応することが可能になると考えております。