公明党神奈川県議団

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国際戦略総合特区におけるFDA等との連携について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

国際戦略総合特区は、日本経済を牽引することが期待される産業の国際競争力強化を図る政策であり、県も、経済成長のエンジンが加速して回るようにするため、ライフサイエンス産業等を支援する機能の強化策として、ライフサイエンス関連産業の海外進出を支援する、(仮称)グローバル・コラボレーション・センターの検討を進めていると聞く。
企業の海外展開が円滑に進むためのサポートを行うしくみは、極めて重要であり、このセンターが、国際戦略総合特区ならではの、効果的な支援のしくみとなり、県内産業の活性化に貢献できるものとなるよう、強く期待している。
そこで、(仮称)グローバル・コラボレーション・センターにおいて、産業支援の取組みを展開するに当たって、海外の専門家にどの様な役割を担ってもらおうと考えているのか、所見を伺います。

知事答弁

現在、県では、ライフサイエンス関連産業の海外展開が円滑に進むためのサポートを行う、いわば海外との橋渡しとなる、民間主導による、仮称、「グローバル・コラボレーション・センター」の立ち上げを全面的に支援しております。
このセンターの事業展開にあたっては、海外機関等が有する、医薬品・医療機器等に関する知見やノウハウを活用することが重要であると考えています。
そこで、米国食品医薬品局、FDAの元次官であり、FDAの審査のあり方などの改革や、日米間の連携に大きな功績のあったジョン・ノリス氏など、この分野で国際的に幅広い活躍をされている方々との連携を模索しているところです。
ちなみに、ハーバード大学で教鞭をとられていたこともあるジョン・ノリス氏は、すばらしい実績をお持ちであり、大変アグレッシブで、パワフルなだけでなく、とてもフレンドリーなお人柄で、この総合特区の目標を実現するために、得がたい人物であると受け止めております。
海外の専門家に期待している役割としては、まず、グローバル・コラボレーション・センターの取組みに対して、過去の豊富な経験に基づいた、助言やコーチングをいただくことが挙げられます。
例えば、このセンターの機能として想定している、国際的産業人材の育成や国際共同研究に取り組むにあたっては、海外の大学・研究機関との連携が不可欠であることから、連携に向けたアドバイスをいただくことなどが考えられます。
また、人的ネットワークを活かした米国側での取組みが挙げられます。例えば、企業が米国に進出する際の様々な手続きなどの相談窓口となり、関係者をご紹介いただくなど、いわば水先案内人の役割を果たしていただくことを期待しております。
県としては、ライフサイエンス関連産業の海外展開などを図るため、グローバル・コラボレーション・センターが、このように海外の専門家と連携することで効果的に機能するよう、積極的に支援してまいります。

再質問

FDAとの連携についてですが、我が会派は代表質問、そして予算委員会質問、そして今回の代表質問という形で、段階を追ってこのFDAにしてもGCCにしても取り上げている。昨今の新聞記事を見て、いわば思いつきで質問しているのではなくて、これまでの流れがあって質問しているのであって、その延長線上で再質問させていただきます。
まずGCCに関しては、横浜市とか、また川崎市との連携ですね、予算委員会の時にもそのような質疑がありましたが、今現在どのような形で進んでいるのか、またこれからどうやって進めていくのかを知事にお聞かせいただきたいと思います。
また、米国においては、調べたところ、食品・医薬品を販売していくためには、国内企業が、米国のエージェントと契約する必要があるらしい。そこから各種のアドバイスを受けるのが必要だと言われているが、そこはGCCが包括的に統一的にワンストップ窓口じゃないですけれども、新聞記事にあった4つの機能の他に、GCCが機能を発揮すべきだと思うが、知事の所見を伺いたい。

知事再回答

ライフイノベーション総合特区の中での、グローバル・コラボレーション・センター、これが横浜市、川崎市とどういうふうになっているのか、というお話でありました。横浜市、川崎市との調整にあたっては、企画の段階から両市には説明申し上げてあります。そして、11月9日にライフイノベーション地域協議会というものが行われました。その場で私から両市長を含むメンバーに対して、このセンターの考え方といったものを提案したところであります。現在、県としては、民間主導の立ち上げといったものを全面的に支援しているところでありますので、今後とも、両市と十分に調整を図ってまいりたいと思っております。
それと、アメリカとのエージェント、アメリカに出るときにワンストップでいろんな契約の窓口になったらどうだろうか、というお話がありました。私も、グローバル・コラボレーション・センター、これから中身はしっかり詰めていきますけれども、議員おっしゃるとおり、そういったワンストップの機能を持って、まさに橋渡し役の窓口になる、そういったイメージで考えているものであります。