公明党神奈川県議団

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開学10周年を迎える神奈川県立保健福祉大学の三浦半島地区への地域貢献策等について

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

神奈川県立保健福祉大学は、「ヒューマンサービス」の実現を目指し、看護等の各分野の人材を育成する大学として2003年に開学し、本年は、開学から10年を迎えます。
この10年を振り返る時、優秀な多くの人材を送り出したことは評価するが、「ヒューマンサービス」の具体的な姿、実体化に関しては、外部への発信が弱いように感じます。
大学の基本理念には、専門性の向上のみならず関連領域の幅広い知識・技術の修得や、地域に根ざして教育資源を有効に活用することなどが挙げられています。
そこで、県立保健福祉大学が、平成24年度末に開学10周年を迎えるに当たり、保健福祉大学のこれまでの歩みに関する認識を伺う。また、今後の10年の医食農同源など地域貢献の取組みをどのように進めていくのか併せて所見を伺います。

知事答弁

保健福祉大学はヒューマンサービスの実現を目指して、平成15年に開学し、本年度末に10周年を迎えます。
これまで、看護、栄養、社会福祉、リハビリテーションの分野で約1,400人の人材を輩出してきましたが、この間の各種国家試験の合格率は全国平均を上回り、就職率は95%以上を維持しております。
また、実践教育センターでは、看護や福祉の現場で活躍している方々のレベルアップを目的として、看護や介護の教員、病院での実習指導者、認定看護師の養成など、保健・医療・福祉人材の実践力の向上に取り組んでおります。
さらに、平成19年には、大学院を開設し、保健・医療・福祉の研究者や現場の指導者の養成も開始しました。
このように、保健福祉大学は、県内の保健・医療・福祉の人材育成に大きく貢献してきたと認識しております。
今後10年の地域貢献の取組みに当たっては、ヒューマンサービスの理念の具体化を目指して、地域貢献・研究に係る学内外の連携調整や情報共有・発信を一元的に行う「地域貢献研究センター」を来年度中に開設いたします。
また、大学の教員が高校の授業や地域の理学療法士の会合で出前講座を行ったり、学生サークル「シーラボ☆」が三浦半島の食材なども使った健康メニューを横須賀市役所や地域の事業者の食堂等に提供しています。
また、高台の空き家にシェアハウスして住んでいる学生達が、近くの高齢者の買い物を手伝うなどの生活支援も行っております。
今後とも保健福祉大学では、こうした地元に対する貢献を進めてまいります。

要望

保健福祉大学ですね。来年度から地域貢献研究センターを設置すると言っていただいて、力強い御答弁をいただき、ありがとうございました。
この地域貢献研究センターを拠点として、三浦半島は先ほど私が申し上げましたように、高齢化が非常に進んでいる。ですから、高齢化対策、高齢者標準社会も見据えたですね、取組みをこのセンターは担っていかなければいけないですし、先程申し上げましたようにシルバーニューディールですね、経済的な観点からのタイアップも含めて、センターが担っていくべきと思います。
以前も老年学のカリキュラムを大学で実施したという経緯もありますから、この高齢化社会に対しての取組みの発信基地としてやっていただきたいということを要望します。