公明党神奈川県議団

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クラウドファンディングを活用した事業の実施について

鈴木 ひでし 議員 (横浜市鶴見区)

質問要旨

平成 24年第1回定例会で、私は、「インターネットを利用して人々から資金を集める『クラウドファンディング』で資金を集め、産業振興などの事業を展開してはどうか」という提案をした。その提案を受け、「神奈川ものづくり『わくわく』夢ファンド」を始めたことは高く評価している。
これを一歩進めて、今回、提案したいのは、県事業にクラウドファンディングを導入することである。民間資金を有効に活用できるだけでなく、県民の皆さんの県政への参加意識を高めることにもつながる。

そこで、例えば動物保護センターの再整備など、県の事業を実施する際に、クラウドファンディングを活用してはどうかと考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

クラウドファンディングは、インターネットを活用した資金調達の手段として注目されており、資金の集め方により、寄附型や出資型などいくつかの手法に分けられます。
このうち寄附型について、県は、既に「かながわキンタロウ寄附金」として、インターネットを通じたクレジットカードによる寄附募集を行っており、昨年 11月からは、より利便性を高めるために、申し込み手続きの簡素化を図ったところです。
このキンタロウ寄附金では、これまでも、南方諸地域戦没者を追悼する「神奈川の塔」の改修や、県立学校の教育環境の整備などのために、多くの方々からご寄附をいただいてきました。
また、出資型のクラウドファンディングは、出資に対するリターンが必要であることや、出資が集まらなかった場合に事業が実施できないなどの課題があり、現在、県の事業に直接活用していません。
こうした課題もありますが、県民の皆様にとっては、出資をすることで県政への参加意識が高まり、また、県にとっては、県民・ NPOなどと協働事業を進める新たな手法としても期待されます。
このように、クラウドファンディングは、県の施策を PRし、理解していただくことにつながる効果的な手法であります。また、厳しい財政状況が続く中、民間資金を導入して事業を進める有効な手段であると考えています。
そこで、例えば、 議員のお話の動物保護センターを再整備する場合には、殺処分ゼロの取組みを広く訴えつつ、趣旨に賛同いただける方からの資金を募っていくなど、 寄附型、出資型、それぞれの特色を活かしながら、県行政への積極的な活用を検討すべきと考えています。