公明党神奈川県議団
がん対策について
(1)がん患者へのリハビリ支援について
亀井 たかつぐ 議員 (横須賀市)
質問要旨
在では、がんと共存していく時代となっており、がんになっても、今までの生活を維持して自分らしく過ごすため、がん患者へのリハビリが注目され、生活能力の改善などを目的としたがんリハビリの必要性は、今後ますます増えていく。
しかし、がん治療が進歩している一方で、「がんのリハビリ」は、がん医療全般の知識が必要とされると同時に、広範囲な専門的知識や技術が必要で、各病院において、十分とは言えない状況である。
患者の生活の質の向上等が期待できる、がんリハビリについて、実践するとともに、広く普及、周知を図るべきと考える。
そこで、都道府県がん診療連携拠点病院である県立がんセンターにおいて、がんリハビリを積極的に推進するため、リハビリの拠点となる
「リハビリセンター」を設置すべきと考えるが、所見を伺いたい。
知事答弁
がん患者へのリハビリ医療は、治療に向けた体力の向上や、日常生活や仕事への早期の復帰、さらに緩和ケアを受けている患者さんの生活の質の向上など、さまざまな効果が認められます。
また、診断や治療の進歩により、がんが進行しても長期に療養生活を送ることができるようになり、がんリハビリはますます重要になっています。
そこで、平成25年にオープンした新がんセンターでは、新たにリハビリ室を設置し、リハビリ治療を提供する体制を整えました。
これにより、リハビリ治療を受けた患者さんの数は、平成25年度に128件と、新病院開院前の平成24年度の82件に比べて、約5割増加しています。
今後は、個々の患者さんに適した、より効果的なリハビリを行うことが課題となります。
そこで、県立がんセンターでは、院内でのリハビリの位置付けを明確にし、体制を充実させ、連携の拠点とするため、「リハビリセンター」の設置など、組織的な対応について検討していきます。
具体的には、理学療法士などの専門スタッフを増やすとともに、リハビリの指示を行う専従の医師や、摂食嚥下障害を扱う言語聴覚士を配置するなど、充実・強化を図ってまいります。