公明党神奈川県議団

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国際観光戦略を意識した芸術文化政策の展開について

高橋 稔 議員(港南区)

質問要旨

オリンピック憲章において、開催国には文化プログラムの実施が義務付けられ、海外から多くの方々を迎えるにあたり、神奈川でしか見ることができない魅力的なコンテンツをはじめとして県全体が文化芸術で満ち溢れている必要がある。

これまでマグカル事業を展開してきたが、オリンピック・パラリンピックまでの5年間は、芸術文化政策、マグカル事業を推進、定着させる正念場になるため、国、県、市町村、民間団体などが英知を結集し、国際観光戦略の重要コンテンツとして、更に充実・展開させていかなければならない。  


そこで、アジアをはじめとする世界を意識した「発信力」と、神奈川の魅力で人々を引き付ける「引力」を重視した芸術文化政策を、国、市町村のみならず民間の文化芸術団体などと連携しながら進めていくべきだと考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

文化芸術の魅力で人々を引きつける、マグネット・カルチャー、マグカルは、経済のエンジンを回す、国際観光戦略の重要な取組みです。

マグカルについては、これまで県庁本庁舎大会議場での演劇公演をはじめ、様々な事業を進めるとともに、webサイト「マグカル/ドットネット」やSNSを活用して県内の多くの文化情報を発信しています。特に今年度は、ラサール石井さん制作の神奈川発のオリジナル/ミュージカル、HEADS・UPを創造型劇場であるKAATで11月に上演する予定です。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けては、このような神奈川オリジナルの魅力的な作品の制作、上演をはじめとして、日本を訪れる方々に「神奈川に行けば何かあるぞ」と思ってもらえるコンテンツを充実させる必要があります。

例えば、県庁周辺では、アジアを中心にした舞台芸術家たちが一堂に会し、公演などを実施する「舞台芸術の見本市」、TPAMを5年前からKAAT主導で実施しており、昨年度は27会場、171の演劇やダンス等の公演に、9日間で1万4千人以上の参加者がありました。今後は一般の方が親しめるような作品も盛り込み、広報を効果的に展開し、より多くの参加者を募るとともに、国を越えた作品制作にも取り組むなど、内容を充実させて、その成果を神奈川から世界に発信していきます。

また、県内には既に様々な芸術文化に取り組んでいる市町村や芸術団体等が数多くあります。今後は、国とも密接に連携しながら、オリンピック・パラリンピックの文化プログラム推進のために、市町村や民間とともに、様々な事業をブラッシュアップし、人々を引き付けるよう、観光施策と一体となってマグカルに取り組んでまいります。