公明党神奈川県議団

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イクボスの推進について

西村 くに子 議員(川崎市川崎区)

質問要旨

女性の職場・社会での活躍が注目されているが、男性の地域・家庭の活躍も重要である。平成26年度の県職員の育児休業の取得は、女性職員がほぼ100%であるのに対し、男性職員は1.9%と低く、目標である10%には遠く及ばない。

しかし、今回の知事のイクボス宣言により、職員が気兼ねなく育児休業を取得できる職場環境の整備や、管理職の意識変革を促すための取組を進める必要がある。

また、イクボス宣言の主旨を県内自治体や民間企業などに広げるため、各界のリーダーにイクボス宣言をしてもらえれば、イクボスの大きなうねりを作ることができる。


そこで、イクボス宣言に盛り込まれた精神を実現するために、まず、県庁でどのように取り組んでいくのか、また、全県へと広げるために、どのように取り組んでいこうとしているのか、併せて所見を伺いたい。

知事答弁

先日、私は、局長など幹部職員とともに「イクボス宣言」を行い、職員に対し直接動画でメッセージを発信いたしました。

西村議員と同じ時に、同じ思いを持ったということ、とても光栄なことだと思っております。

この宣言は、業務の効率化や育児休業の取得促進などに積極的に取り組み、子育てや介護をしながら、生き生きと活躍できる職場づくりを目指すものです。

そして、その実現のため、トップである私自らが、仕事を充実させつつ、家族との時間も大切にする「イクボス」になることを宣言したものです。

今後は、この宣言の精神を県庁全体に浸透させていくため、育児や介護に関する制度の紹介や、職員向け研修を行っていきます。

また、育児休業中の職員が円滑に職場復帰できるよう、タブレット型端末を活用して職場の情報を提供するとともに、職員が育児や介護をしながら、柔軟な働き方を選択できるよう、テレワークの試行にも取り組んでいきます。

こうした取組みと併せ、職員全体の意識改革を図る必要があります。

そこで、管理監督者一人ひとりが良き「イクボス」となることを意識し、その思いを部下に伝え、取組みを進めることで、職員がお互いに支えあい、生き生きと活躍できる県庁を実現してまいります。

また、この「イクボス宣言」の精神を全県に広げるため、今後は、県庁全体で県内の市町村や企業、団体等に積極的に働きかけを行ってまいります。

具体的には、県がメールマガジンなどを配信している企業3,300社や、「かながわ子育て応援団」の認証事業者500者などに対し、直接的な働きかけを行います。

このほか、「ワーク・ライフ・バランストップセミナー」のような企業経営者向けの講演会などを活用し、積極的に情報発信していきます。  さらに、動物愛護を動画でアピールしたように、育児にかかわる素晴らしさや、部下のワーク・ライフ・バランスを応援することの大切さが伝わるような動画も作って、広くアピールし、「企業も家庭も地域も元気な神奈川」を実現していきたいと考えています。

要望

ありがとうございます。時を同じくして同じ思いでございましたが、このイクボスの庁内での雰囲気づくりのひとつとして、2014年から厚生労働省では、「イクボスアワード」と「イクメンスピーチ甲子園」というものを開催しています。  「イクボスアワード」はその名のとおり、部下の育児と仕事の両立を支援した上司、経営者、こういった人を表彰する、「イクメンスピーチ甲子園」は、いろんな方に応募をしていただいて、育児の楽しさなど、エピソードを募集して、最終的にはスピーチによる決勝戦を行う、こういう楽しい、お金のかからない取り組みもいいのではないかと思います。ご検討をお願いします。