公明党神奈川県議団

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かながわDPATの今後の取組について

亀井 たかつぐ 議員(横須賀市)

質問要旨

平成25年第3回定例会の一般質問で、DPATの必要性と早期の体制整備を強く訴えたことを機に、県ではDPATの体制整備に向けた関係機関との協議を開始し、昨年度、本県では初めてとなる「かながわDPAT研修会」の開催や運営委員会による承認、登録などの制度を整備してきたと承知している。

今回の熊本地震に対して、「かながわDPAT」をいち早く被災地に派遣し、活動を開始することができたのは、そうした関係機関との協議や研修会等の体制整備を推進してきたからである。

「かながわDPAT」の派遣は、本日まで継続的に行ってきたが、派遣結果を検証し、今後の体制をさらに充実することが必要である。


そこで、熊本地震の被災地派遣において、「かながわDPAT」がどのように対応し活動してきたか、また、今回の活動の結果を今後の体制の充実にどのようにつなげていくのか、併せて所見を伺いたい。

DPAT…Disaster Psychiatric Assistance Team の略称。
災害時における被災対象に、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームが支援を行う。

知事答弁

「かながわDPAT」は、平成25年度の国の通知に基づき、県と3政令市で、運営委員会の設置やDPAT研修を実施し、平成27年度に体制を整えたところです。

このたびの熊本地震では、4月17日に「かながわDPAT」として初となる第1陣を派遣し、6月1日までの間、9チームを継続して派遣しています。

今回の派遣では、精神医療が必要な方に対する避難所等での面接や、現地のDPAT活動拠点本部において支援の指示を行う統括業務を行っておりますが、その活動の中でいくつかの課題を認識しました。

その一つが、情報共有や連携の難しさです。
 派遣チームからは、情報が錯綜し、DPATやDMAT等、様々な支援チームの情報共有や引継ぎ等、連携が困難なこともあったとの報告がありました。

また、チーム数の不足も課題です。「かながわDPAT」は、県内全体には9チームしかなく、大規模な支援の要請があった場合は、現在のチーム数では足りなくなることが想定されます。

今回の派遣で認識した、様々な課題については、今後の「かながわDPAT」の活動に役立てていきたいと考えています。

そこで、7月に開催予定の「かながわDPAT」の報告会において課題を共有し、対応の検討を行います。

また、DPAT研修に、今回の活動結果を反映させた演習を取り入れることで、現地での対応力など、質の向上にも取り組みます。

さらに、県内の精神科医療機関に参加を呼びかけ、チーム数の倍増を目指す取組みを進める他、今後も「かながわDPAT」の拡充に努めてまいります。

DMAT…Disaster Medical Assistance Team の略称。災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム。

要望

先ほど、知事の方から倍増する等の答弁がありましたが、現在9チームで、最後の1チームが帰ってくるところとのこと。もっと大きな災害があった時にどうするのかという時に、倍とか、その倍という話になるかと思います。DPATは今の体制で、神奈川としては一番初めにかけつけたということもありますけども、是非、これから、質そして研修を含めた量の拡充をお願いしたいと思います。