公明党神奈川県議団

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歴史を活かした観光振興について

鈴木 ひでし 議員(横浜市鶴見区)

質問要旨

本県は歴史的な財産に恵まれているが、観光資源としてその財産を十分に活かしきれていない。その一例が明治維新のきっかけとなった「生麦事件」である。明治維新150周年を迎える来年、本県としてもイベントを開催するなど、この事件を大きく取り上げるべきである。

また、「キリンビール横浜工場」は、明治40年に設立されてから110周年になる。日本で初めてビールを醸造したと伝えられていたスプリングバレー・ブルワリーの流れを引き継いでおり、まさしく、日本のビールの歴史そのものである。加えて、今後、薄膜太陽電池を設置し、その電力を利用したスマート水素ステーションも整備される。


そこで、歴史を活かした観光振興に力を入れるべきと考えるが、所見を伺いたい。

その中でも特に、明治維新150周年等となるこの機を捉え、「生麦事件」や「キリンビール横浜工場」を資源として活かした観光振興を図るべきと考えるが、併せて所見を伺いたい。

知事答弁

まず、「歴史を活かした観光振興に力を入れるべき」とのご意見については、大変、重要な視点であると考えています。

県内には、鎌倉を中心とした中世期の史跡、小田原城等の戦国・江戸期の史跡、幕末・明治期の横浜開港等の風情を残す街並み、さらに、横須賀の軍港等の近代期の軍事遺産などが残っています。

こうした史跡や街並み等は、多くの人を引き付ける観光資源となりますので、県では、旅行業者と連携し、歴史をテーマに「横浜&川崎 歴史体験バスツアー」などを企画・販売してきました。

また、近年、急速に増加している外国人旅行者のうち、特に欧米からの旅行者は、日本の歴史に高い関心を持っていますので、「大山・鎌倉・横須賀を巡る日本遺産ツアー」など、神奈川の歴史を体験できるツアーを数多く企画・販売してまいります。


次に、「生麦事件」や「キリンビール横浜工場」を活かした観光振興についてです。

「生麦事件」は、明治維新のきっかけとなった重要な出来事であり、明治維新 150周年を迎えることを機に、事件にゆかりのある鹿児島県や、地元の横浜市と協議し、観光資源としての活用を積極的に検討していきたいと考えています。

また、歴史ある「キリンビール横浜工場」に、薄膜太陽電池やスマート水素ステーションが導入され、県がめざす新たなエネルギー社会の姿を発信していくことになります。

このように、鶴見区の生麦地域は、神奈川の歴史と未来を体感できる、魅力的な観光スポットになります。

そこで、今後は、「キリンビール横浜工場」での「生麦事件」の資料展示や、区主催で毎年実施している、旧東海道ウォーキングイベントとコラボレーションした企画など、地域で連携したイベントの開催やツアーの実施を促進し、観光振興を図ってまいります。