公明党神奈川県議団

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ICTを活用した神奈川県総合リハビリテーションセンターの機能強化について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区市)

質問要旨

リハセンターの財産の一つは、リハビリ工学に基づき開発された福祉機器であり、もっとアピールし機器の普及に繋げるべきである。二つ目は人材を活用したチーム医療であり、充実のために、カルテ情報を一元的に管理できる基盤を整備し、連携を一層進める必要がある。三つ目は技術であり、技術の承継、普及にICTを活用し、データ化、数値化し、検証することで、人材育成に繋げることができると考える。
ICTを積極的に導入し、情報共有や人材育成に取り組むことで、地域の社会資源と連携した、切れ目の無いリハビリを提供でき、更には地域のリハビリ人材の底上げにも繋がることが期待できる。

そこで、新病院のオープンを契機に、福祉機器を始め新たなリハセンターの取組みをどのように広報していくのか、また、リハセンターの拠点機能の充実に向けて、ICTの活用による情報化や人材育成にどのように取り組むのか、所見を伺いたい。

知事答弁

【広報について】
リハセンターは、パラリンピックで多くの選手が使用しているチェアスキーをはじめ、先進的な福祉機器を開発しています。
また、12月にオープンした新病院は、様々なリハビリを連携して実施できるよう、ハード面を充実させており、今後は、高度専門的なリハビリ拠点として、ロボットを活用したリハビリや、先進的な福祉機器の普及をさらに進めていきます。
福祉機器については、これまで展示会など関係者向けの広報が中心でしたが、今後はより広く伝えるため、福祉機器の動画をホームページに掲載するなど、広報を充実させていきます。
また、リハセンターの新たな機能については、12月号の県のたよりで大きく取り上げたところであり、今後とも、テレビやラジオなど様々な媒体を活用し、積極的なPRを行ってまいります。

【ICTの活用について】
リハセンターの拠点機能の充実には、関係機関との連携強化や専門職の育成において、ICTの活用が不可欠です。
連携強化に関しては、電子カルテの導入により、リハビリに関わる多くの職種が、個々の患者情報を同時に共有し、効率的なリハビリの提供が可能になるなどの効果が期待できます。
一方、電子カルテには、システム運用に合わせた業務の見直しや、多額な導入費用を要するという課題もありますので、そうした点も含め、導入について検討してまいります。
また、人材育成においては、専門職のリハビリ技術と、その技術を用いてリハビリを行った効果との関連性を解析し、これをICTを活用して、動画などの教材として開発していきます。
この取組は、全国にも例がない先駆的なものでありますので、企業と連携しながら解析手法などを研究し、専門職の資質の向上を図ってまいります。

要望

神奈川リハビリテーションセンターにおける前向きなICTの活用、これも大いに期待をさせていただきたいと思います。単なる映像だけではなく、触覚であるとか、力点であるとか、こういうものをデータ化することによって、技術を継承していく。
これは、全国初の取組であろうかと思います。神奈川だからこそ、ヘルスケアニューフロンティアの考えに基づいて、しっかりと、このエビデンスを蓄積していただけますようお願いします。