公明党神奈川県議団

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今後の県立の図書館におけるデジタル情報への取組について

西村 くにこ議員(川崎市川崎区市)

質問要旨

県立川崎図書館は、「ものづくり技術を支える機能」に特化して整備すると聞いている。産業技術に関する情報は、デジタル化されることが想定され、こうした情報をいかに提供するかが課題である。一方、県立図書館では、「魅せる図書館」として整備するにあたり、所蔵している紙資料やフィルム等をデジタル化し、手軽に繰り返しアクセス出来るようにすることが必要である。更に、最新の技術を使ってデジタル化すれば、本来の作品以上にクリアに復元できるとも聞いている。

そこで、産業技術の分野などで益々増加するデジタル情報の提供や、県立の図書館が所蔵する貴重な図書・資料のより一層の活用及び資料保存の観点から、デジタル化の促進に積極的に取り組んでいく必要があると考えるが、デジタル情報に対する今後の県立の図書館における取組について、所見を伺いたい。

教育長答弁

デジタル情報は、大規模な収蔵場所を必要とせず、また、インターネットの活用等により、公開性や即時性などのメリットがありますので、県立の図書館においても様々な形での活用が考えられます。
現在、川崎図書館では、これらのメリットを活かして、企業や研究者等の活動を支援するため、最新の技術情報等を提供している電子ジャーナルなどを導入しています。
今後、科学技術系の論文等の大半は、デジタル情報での発信へと移行していくものと想定されています。
そこで、県教育委員会では、「ものづくり技術」を支援していく新しい川崎図書館で、こうした情報を企業等のユーザーに効果的に活用していただくために、どのような対応が可能か検討を進めてまいります。
また、県立図書館では、本県の行政資料や神奈川ゆかりの歴史資料等を「デジタルアーカイブ」として、インターネットで公開していますが、現時点で一部にすぎません。
こうした資料と合わせて、県立図書館が所蔵する貴重な16ミリフィルム等の保存・活用方策を、デジタル化という視点も含め、現在進めている再整備の中で、しっかりと検討していきます。
そして、県立の図書館が将来にわたって担うべき、専門性の高い資料の保存と継承という観点を踏まえ、今後の情報化の進展を見据えつつデジタル情報の活用に取り組んでまいります。