公明党神奈川県議団

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県の政策とSDGsについて

渡辺 ひとし議員(藤沢市)

質問要旨

平成30年度にかながわグランドデザインの評価・点検を行った後、新たなグランドデザインのスタートとなるが、その全ての施策の基本にSDGsを位置付けるべきと考える。
知事もSDGsについて積極的に言及しているが、取組みの際、SDGsの17の目標や169のターゲットが設定されているが、こうした測定可能な指標の設定が重要である。また、その指標は2030年を目途とする為、実現までの期間は短く、国では4年毎に進行管理がされる為、県でもSDGsを念頭に置いた取組の全庁的な執行体制や検証体制が必要である。更に、国では、市町村も含めた地方自治体に、SDGsの推進を求めており、全県的な展開に向けて、市町村と連携することも必要である。

 そこで、県の政策とSDGsの関係をどのように捉え、今後、どのように取り組もうと考えているのか、所見を伺いたい。

知事答弁

県では、「かながわグランドデザイン」の基本構想に「いのち輝くマグネット神奈川」の実現を基本理念として掲げ、様々な政策を推進しています。
「いのち」を輝かせるためには、医療だけでなく、環境、エネルギー、食、農業など、生活のすべてにわたって安全が確保され、それが、持続可能な形で維持されることが必要です。
「いのち輝く神奈川」の実現に向け、県は、これまで様々な施策を連関させ、総合的に政策を推進してきましたが、その基本的な目標は、「いのち」を中心に据えて「持続可能な神奈川」を目指すということです。
私は、こうした取組みは、国連が2030年に向けて総合的に課題解決に取り組む「持続可能な開発目標」、いわゆるSDGsの理念と、軌を一にするものと考えております。
そして、このSDGsは、行政だけでなく、民間企業、大学や県民など、すべての主体が連携・協働して「持続可能な社会」を作り上げていく上での、世界共通の理念であり、共通の「座標軸」となります。
そこで、グランドデザインの点検や今後の政策づくりを進めるにあたって、県の政策とSDGsとの関係を整理するとともに、SDGsを念頭に置いた政策の方向性を検討し、「持続可能な神奈川」づくりをさらに進めていきます。
そのために、全庁的な推進体制を整え、こうした取組みを効果的に進めます。
また、先日、私は、県内の全市町村長が集まる会議の場で、SDGsをどのように使っ ていくか検討し、県と市町村が一緒になって持続可能な社会づくりに取り組んでいきたいと呼び掛けました。
県としては、今後、SDGsに関する市町村との情報交換や連携協力を進めるなど、十分にコミュニケーションを図りながら、市町村と一体となって、SDGsの推進に取り組んでまいります。