公明党神奈川県議団

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県立学校におけるコンクリートブロック塀の安全対策等について

谷口 かずふみ議員(大和市)

質問要旨

6月18日に発生した大阪府北部での震度6弱の地震において、小学4年生の子どもが、その学校のブロック塀の倒壊により下敷きになり亡くなったことを受けて、文部科学省からは、各都道府県教育長などに、所管・所掌の学校におけるブロック塀等について、安全点検を行い、劣化等の状況がある場合には、速やかに、注意喚起を行う等の必要な安全対策を実施すること並びに通学路の確認・指導を徹底するよう通知があったとのことだが、県教育委員会は、この通知に先立ち、すべての県立学校に対して緊急に、コンクリートブロック塀の状況調査を行った。

 そこで、県立学校に対して行った調査の結果を受け、今後、どのように対応していくのか、また、防災上の観点から県立学校の通学の安全対策について、どのように対応していくのか、併せて、所見を伺いたい。

教育長答弁

[県立学校におけるコンクリートブロック塀の安全対策等について]

 県教育委員会では、発災翌日の6月19日には、全県立学校に対して、コンクリートブロック塀の状況調査を依頼しました。
 この調査では、現時点で、県立学校172校中、26校からコンクリートブロック塀が設置されているとの報告がありました。現在、その安全性を把握するため、専門の職員を現地に派遣し、点検を進めています。
 近日中に点検結果を取りまとめることとしていますが、コンクリートブロック塀の劣化状況等により、安全策を講じる必要がある場合は、直ちにカラーコーンを設置するなど、緊急的な措置を講じます。そして、その後、速やかに塀の補強を行うなど、安全性を確保してまいります。

[通学の安全対策について]

 県教育委員会では、文部科学省からの通知を受け、6月20日、全県立学校あてに通学に利用する道路等の安全性を至急、確認するよう求めました。そして、危険な箇所が判明した場合には、児童・生徒に速やかに知らせるとともに、当該の場所を回避して通学するよう指導を徹底しました。
 これまでも、県立学校では、生徒自らが学校周辺における災害発生時の対応をイメージし、地域の安全な場所や危険箇所を考える災害図上訓練「DIG」を実施しています。
 今後、県教育委員会では、さらに、この訓練を徹底し、今回事故の原因となったコンクリートブロック塀等の危険箇所について、児童・生徒がしっかりと認識し、万が一にも不測の事態が起きないよう対応してまいります。

要望

地震翌日の6月19日には文科省の通知が出る前に、点検をすでに発信するなど、教育委員会においては、速やかに対応されていることは、一定の評価をさせていただきます。
 172校中26校にブロック塀があるということで、今専門家を送っているということであります。施設の安全性を確保・維持することは、施設管理者としての当然の責務であります。
 ましてや、学校ともなれば、児童・生徒の命に関わる大きな問題でもあります。
 質問の中でも申し上げたが、報道によると高槻市の教育委員会は外部の指摘や業者の定期検査で危険性を把握できる機会が3度あったにもかかわらず、組織で情報が共有されていなかったなどの理由で、この違法性が見逃されて事故を防ぐことができなかったということであるので、点検にあたってはスピードも求められるが、その一方でしっかりと今後、点検で見逃したという結果にならないように、しっかり慎重に取り組んでいただきたいと思います。
 さらに、今日は県立学校のブロック塀について質問をしたが、ブロック塀、おそらく県庁の他の施設においてもたくさんいろんなところに使われていると思うので、すでに点検等スタートしているかもしれないが、いずれにしても慎重に、そしてスピーディーに点検、そして安全対策を行うよう求めたいと思います。
 また、通学の安全対策として「DIG」があるが、これも単に、こちらがわが「ここが危ないよ」と示すだけではなくて、生徒の皆さんが自分たちで調べてきて、「危ないところはここだ」と、生徒の皆さんで地図を作るぐらいの、そういう取組みをしていくことが大事だと思いますので、よろしくお願いします。