公明党神奈川県議団

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県立高校における通級指導の拡大について

谷口 かずふみ議員(大和市)

質問要旨

本県では、保土ケ谷高校等3校の県立高校を通級指導導入校として、この4月から取組を開始したと聞いている。通級指導は、多様な学びを通じて、生徒の可能性を引き出す、これまでの神奈川の「支援教育」と軌を一にする大変重要な取組であり、学校教育法施行規則等の改正により実施可能となった今年度から早速取り組んでいることに一定の評価をしている。
 一方で、3校では自校の生徒を対象として通級指導を実施する自校通級を行っているが、より多くの生徒の要望に対応するためには、今後は、他校の生徒を受け入れて通級指導を実施する他校通級といった方法も視野に入れるべきと考える。

 そこで、県立高校における通級指導について、他校通級の実施を含めた今後の展開についてどのように考えているのか、所見を伺いたい。

教育長答弁

県教育委員会では、生徒一人ひとりの教育的ニーズに適切に対応していくため、発達障害のある生徒を対象に通級指導を導入する県立高校3校を昨年10月に指定しました。
 これらの3校では、学校説明会での中学生、保護者への周知や、通級指導を行う教室の整備、指導体制などを整えてきました。
 そして、この4月以降、在校生全員と保護者を対象に、通級を希望するかどうかについて、調査を行い、その結果、現在2校で4名の生徒を通級指導により、支援しています。
 このように、通級指導は、生徒、保護者の希望により行っていますので、今後、学期の節目などを捉えて、引き続き生徒等の意向を丁寧に確認していく必要があります。
 また、導入校での取組状況や課題についても、適宜、把握しておくことが必要です。
 一方、導入校以外の県立高校においても、通級指導が必要と思われる生徒は一定数在籍しておりますので、そうした生徒への対応も課題と認識しています。
 そこで、今後の通級指導の展開ですが、県教育委員会としては、4月からスタートした通級指導の取組状況等を、1学期終了後の8月を目途に学校毎に把握し、指導の充実に向けた検証を行っていきます。
 併せて、他校の生徒を受け入れて通級指導を行う、「他校通級」については、より多くの生徒への支援という視点から、通学の利便性などを考慮した導入校の選定や、指導体制などの検討に着手してまいります。

要望

他校通級について検討に着手するという前向きな御答弁をいただき、本当にありがたく思っております。通級指導は今年度導入したばかりで、様々な観点から検証していかなければならないことは理解しておりますけれども、本当に保護者の方の期待も大きいので、ぜひ早期に拡充を図っていただけることをお願い申し上げまして私の質問を終わります。