公明党神奈川県議団

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ナイトタイムエコノミーについて

亀井 たかつぐ議員(横須賀市)

質問要旨

欧米では、夜の市長「ナイトメイヤー」を設置し、夜の観光のための環境整備が進んでいる。東京でも、新宿ゴールデン街で多くの外国人観光客が夜の街を楽しんでおり、渋谷では、店舗や住民、行政等を調整する「ナイトメイヤー」設置の動きが進んでいる。そのため、折角、観戦客がラグビーワールドカップの試合等で本県を訪れても、県内観光等をせず、神奈川を素通りして東京に行ってしまうという危機感を抱いている。
 県としても、入込観光客2億人を達成する一方で、観光消費額は停滞しており、夜の観光を振興することで、観光客の滞在時間が伸び、消費の拡大や地域経済の活性化にも貢献するものと期待している。

 そこで、本県への一層の観光客誘致や観光消費額の増大に向けては、夜の魅力や具体的な楽しみ方の提案、いわゆる「ナイトタイムエコノミー」を推進し、その魅力を発信していくよう取組を進めていくべきであると考えるが、所見を伺いたい。

知事答弁

本県では、平成29年の入込観光客数が2億人を突破し、1年前倒しで観光振興計画の目標を達成するなど、観光客誘致に一定の成果が上がっている一方で、平成28年の観光消費額総額は、観光振興計画の目標である1兆3000億円に対して、約9,628億円と伸び悩んでいるのが現状です。
 観光消費額を上げるためには、高い消費単価が見込める宿泊につながるよう、魅力的な夜の観光コンテンツを提供するなど、いわゆるナイトタイムエコノミーを充実させる取組が重要だと考えています。
 そこで、県では、毎週水曜の夜にマグカルナイトを開催し、外国人も楽しめる大道芸などのプログラムも実施しています。また、民間事業者においても、みなとみらい周辺のホテルを発着地とした夜景観光バスツアーや、野毛地区での夜の飲み歩きをお得に楽しめる「野毛手形」が発売されるなど、ナイトタイムエコノミーの取組がすでに始まっています。
 今後は、外国人をターゲットとして、和のテイストとデジタルコンテンツなどを融合させた、飲食しながらショーを楽しめる新たなナイトエンターテインメント施設の開設等についても検討していきます。
 また、来る10月27日、ラグビーワールドカップ開催まで1年を切る中、強豪国であるニュージーランド、オーストラリアの伝統の一戦「ブレディスローカップ」が、横浜国際総合競技場で開催されます。
 そこで、県では、関東運輸局や民間事業者等と連携して、試合後の観戦客を対象に、ワールドカップ本番に向けて、横浜市内での夜の観光コンテンツの可能性を探るためのモニターツアーなどを実施する予定です。
 こういった取組の結果を踏まえ、どぶ板通りの横須賀や、セーリング競技が開催される藤沢などの市町村や商工会議所、民間事業者等と連携しながら、ナイトタイムエコノミーの取組を広く県内各地にも波及させ、経済のエンジンを回してまいります。

要望

知事はガバナーですから、昼も夜も是非ガバナーとなって、夜は特にナイトガバナーとなって、このナイトタイムエコノミーについてしっかりと対応していただくようお願いします。