公明党神奈川県議団

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教育現場におけるロボットの活用について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

質問要旨

病弱児等が通う特別支援学校では、インターネットを活用して、病室と教室等を「つなぐ授業」に取り組んでいるが、友達と一緒に授業を受けている一体感を感じ取れないことや十分なコミュニケーションを図れないことから、教室に行けなくても、その場にいる感覚をもてる、分身ロボットの活用が有効だと考える。
 分身ロボットは、児童・生徒にとって、より主体的なコミュニケーションを図ることが可能となり、学習活動の充実や学習への参加意欲が、大いに改善されるものと考える。

 そこで、教育分野においても神奈川県の先進的な取組であるロボットを大いに活用すべきであり、県立特別支援学校において、障害のある児童・生徒に対して、分身ロボットを活用した支援を行うことで、児童・生徒の「学び」を充実させ、自立と社会参加を一層促すことができると考えるが、所見を伺いたい。

教育答弁

現在、県教育委員会では、病弱教育部門を設置している特別支援学校2校で、入院中のため教室に通うことができない児童・生徒の学習支援を目的に、インターネットで教室と病室等をつないで授業を行っています。
 この取組では、病室にいる子どもが、パソコンの画面を通して、他の子どもと同じ授業を受けることができます。しかし、自分の意思などを表現しながら、能動的に授業に参加することは難しいという課題もあります。
 そうした中、議員から分身ロボットの活用というご提案をいただきました。
 このロボットは、子どもが病室でタブレットを使って簡易に操作することで、教室内のロボットがあたかも分身の様に、手を挙げたり視線を動かして、子どもの意思や感情を伝えることができるものです。
 病室にいる子どもも、友だちと一緒に授業に参加している、という意識を高められる効果が期待できます。
 そこで、私としては、まずは、こども医療センター内にある横浜南養護学校において、同センターに入院している児童・生徒を対象として、ご提案のロボットの実証実験を行いたいと考えています。
 そのうえで、これまでの取組と比較し、児童生徒の学習活動においてどのような成果が得られるのか、具体的に検証し、分身ロボットの導入について検討してまいります。

要望

教育長、大変ありがとうございました。
 分身ロボットをまずは、入れていただけるということで、ちょうど、昨日の東京新聞にも「分身ロボ、おもてなし」ということで、赤坂に分身ロボットを使ったALS患者の児童の方が、アクセスをして、そのカフェに参加できるというような流れの記事が出てまいりました。
 吉藤さんという方に1年数か月前にお会いし、意気込みを聞かせていただきました。その時、「どうしてもロボットで、とにかく遠い人の仲間に入れない、自分がもっと入れるような社会を作りたいんだ」という大変すごい理想を持ってここまで広めていただいたそうでございます。
 是非とも神奈川県としてもこういう児童の方々にさみしい思いをさせたくない、させない、社会づくりのためのロボットの活用をお願いしたいと思います。