公明党神奈川県議団
不登校児童・生徒の家族への支援の強化について
おだ 幸子 議員(藤沢市)

おだ議員質問
学校を通じた適切な情報提供や、保護者が孤立せずに必要な支援にアクセスできる環境づくりは、不登校の子どもの心身の回復や社会的自立を支えるうえで極めて重要である。
そして、これらの課題はもはや家庭だけで抱えきれるものではなく、社会全体で取り組むべき重要な課題となっている。したがって、本人への支援にとどまらず、家族全体を対象としたきめ細かな支援の強化が強く求められている。
そこで、県内公立学校における不登校児童・生徒の家族全体に対する包括的な支援について、どのように取り組んでいくのか、所見を伺う。
教育長答弁
県教育委員会では、不登校の子どもやその保護者を対象に、毎年、フリースクール等と連携した「不登校相談会」を、県内各地で実施しています。
そこでは、不安な表情で来られた保護者等の悩みを丁寧に聞き取り、その心情に寄り添った対応を行っており、ほっとして帰られる方も多く見られます。
不登校相談会は、不登校の子どもの家族全体を支援する、大切な機会と捉えており、今後もしっかりと継続していきます。
一方、全ての保護者に正しい理解を促すため、不登校は問題行動ではなく、どの子にも起こり得るという考え方や、相談窓口などを示したリーフレットを作成し、学校から家庭に配布しています。
また、学校に来て相談することが難しい保護者にも対応できるよう、昨年度から、オンラインで相談できるスクールカウンセラーの配置を始め、今年度は7名に拡充しました。
県教育委員会としては、こうしたことによって、不登校に悩む家族全体に対する、寄り添った支援を、今後もしっかりと強化してまいります。
要望
先日、ある不登校児童のお母さんとお話しする機会がありました。
その方はある日、いじめをきっかけに学校に行けなくなった息子さんの手首に、リストカットの痕を見つけたそうです。それ以来、子どもがまた自分を傷つけてしまうのではないかと不安に押しつぶされそうになり、仕事を辞めて常に子どものそばにいることを真剣に考えたと話されていました。幸いにも、近くに住んでいたご自身の母親に助けてもらい、職場の上司の理解にも支えられて、なんとか乗り切ることができたそうですが、すべての保護者がそのような環境や機会に恵まれるとは限りません。
子どものケアを最も近くで担う保護者自身が追い詰められることのないよう、孤立を防ぎ、必要な支援につながる仕組みを整えていただくことが重要だと考えます。
家族だけでは抱えきれない社会的な課題があるからこそ、家族全体に対する支援体制の充実を強く要望します。