公明党神奈川県議団
水源地域の森林の多面的機能について
おのでら 慎一郎議員(横浜市旭区)

おのでら議員質問
令和9年度以降の20年間の水源施策をまとめた新たな基本計画の素案では、「将来にわたり県民が必要とする良質な水の安定的確保」を大きな目的として掲げたうえ、「施策推進にあたっての考え方」の中で、森林の多面的機能を確実に発揮させるため、長期的な展望をもって施策を展開するとしている。
そこで、令和9年度以降の新たな水源施策において、将来にわたって水源地域の森林の多面的機能を発揮させるため、どのように取り組むのか、所見を伺う。
知事答弁
県では、将来にわたり、良質な水を安定的に確保することを目的に、平成19年度から20年間を計画期間とする「かながわ水源環境保全・再生施策大綱」を策定し、これまで、荒廃した森林の整備や、下層植生の衰退原因となるシカの管理捕獲等に取り組んできました。
その結果、森林内が明るくなり、下層植生が増加したことなどで、水源かん養機能に加え、生物多様性の保全などの多面的な森林機能が回復してきました。
このため、次期計画の20年間の中では、これまでの取組により回復した森林の状態を維持し、多面的機能を持続的に発揮できる森林づくりを行うこととしています。
具体的には、航空レーザ測量などを活用しながら、森林の状態把握を行い、その状況に応じて土壌保全対策や追加間伐等に取り組み、針広混交林など、多様な生物の生息環境ともなる豊かな森林の姿に誘導します。
また、シカ管理については、これまでの取組に加え、森林管理者等多様な主体による捕獲を段階的に実施することで、さらなる下層植生の回復を図ります。
このほか、集落周辺の里山林等における鳥獣の出没や生物多様性の保全などの地域特有の課題に対処するため、市町村が行う森林整備も支援します。
県では、このようにして、将来にわたり良質な水の安定的な確保を目指していく中で、森林が多面的機能を持続的に発揮できる環境を創出してまいります。
要望
水源地域の森林の多面的機能についてですが、混交林を育てていくためには、スギ・ヒノキを間伐した隙間に広葉樹が自然に侵入するだけではなかなか混交林が育っていかないという専門家の見方もありますので、今後、さらに人為的な補植も検討するように要望しておきます。