公明党神奈川県議団
障がい者の利便性向上について
西村 くにこ議員(川崎市川崎区)
西村議員質問
県が発行している障害者手帳は、縦長の紙を折り畳んだものであるため、持ち運びが不便、傷みやすいとの声を聞く。
こうした中、国の制度改正により、この4月から、交付主体となる自治体の判断で、カード型の障害者手帳の発行が可能となった。カード化ができれば、障がい者の利便性が向上することはもちろん、障がい者が外出しやすくなり、社会参加の促進にもつながると考える。
一方、カード化する場合の規格等は、国から統一した仕様が示されておらず、各自治体の判断となっているため、自治体が発行するカードの仕様が違えば、サービスの円滑な利用の妨げになることも考えられることから、できるだけ統一的な仕様とすることが望ましい。
そこで、障がい者の利便性を向上させ、社会参加の促進につなげるため、障害者手帳のカード化を進める必要があると考えるが、今後どのように取り組むのか、所見を伺いたい。
知事答弁
障がい者が、地域でその人らしく暮らしていくためには、障がい者にとっての利便性を向上させ、社会参加しやすい環境を整えることが大切です。
障がい者手帳は、障がい者が様々なサービスを受ける際に提示するもので、障がい者の社会参加を支える仕組みの一つとなっています。
現在、この手帳の発行は、都道府県、政令市等が行っており、各自治体がそれぞれ仕様を定めています。
本県が発行する手帳は、紙製で、折りたたむと、ほぼ名刺サイズですが、政令市等が発行する手帳には、サイズがより大きいものもあります。
手帳は、様々な場面で提示が求められますが、「長年の利用で紙が劣化した」、「他のカード類と一緒に持ち運びにくい」などの声があり、利便性の観点から見直す必要があると考えています。
こうした中、国が関係省令を改正し、各自治体の判断で、手帳をプラスチック製等のカード形式で発行することが可能となりました。
カード形式とすることにより、耐久性に優れ、携帯の利便性も向上すると考えます。
そこで、今後、障がい者手帳について、カード形式での発行に取り組みます。
カード化に当たっては、利用者にとって、より使いやすいものとなるよう、障がい当事者のご意見を十分に伺いながら進めていきます。
また、県・政令市等の間で、できる限り統一化が図れるよう、県内政令市等と調整を行っていきたいと考えています。
県としては、こうした取組みを進めることで、障がい者の社会参加を後押しし、誰もがその人らしく暮らせる地域社会の実現に取り組んでまいります。