公明党神奈川県議団

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保育の質の向上について

おだ 幸子議員(藤沢市)

おだ議員質問

 近年、全国各地の保育所で児童に対して、頭を叩く、怒鳴る等の不適切保育が相次いで発生し、社会問題となっている。
 県では、不適切保育が発生した場合のガイドラインを作成し、市町村と協力して保育所への指導等を行っているが、何よりも未然防止の取組が重要であり、そのためには、保育士一人ひとりが不適切保育防止に関する研修を受講し、保育の質を高めていく必要がある。
 また、発達障害の可能性のある子どもがいる場合において、保育士が適切な対応を知らない等の理由により早期療育につなげる機会を逸してしまうケースがあることから、障がい児の特性等について理解を深めることが重要である。

 そこで、未来を担う大切な子どもたちに対する保育の質の向上のため、保育士を対象とした研修を充実していくべきと考えるが、所見を伺う。


知事答弁

 子どもたちが、心身ともに健やかに成長できるよう保育所において、保育の質の向上を図ることは大変重要です。
 県では、平成29年度から、概ね7年以上の経験を有する保育士を対象に、「乳児保育」や「障害児保育」など、保育現場で必要なスキルの向上を目的とした専門的な研修を行っています。
 この研修は、昨年度までに、のべ31,000人余りの保育士が受講済みですが、暴言を浴びせる、頭をたたくなどの不適切保育が他県の保育所で相次いで発生したことから、本年度新たに、不適切保育の防止に資する内容を研修テキストに盛り込みました。
 不適切保育の防止に向けては、子どもの人格の尊重など、保育士の人権意識の向上を引き続き図る必要があり、受講済みの方も含め、一人でも多くの保育士にその知識を伝えていくことが重要です。
 また、障害児保育について、これまで重視してきた障害の理解や障害児との関わり方に加え、障害の早期発見や療育機関との連携、子どもの障害を受け入れることが難しい保護者へのアプローチなどについても、研修に取り入れていく必要があります。
 そこで、県では、不適切保育の防止や障害児保育に関する、より深い知識を習得するための研修を新たに行います。
 研修の実施に当たっては、より多くの保育士が受講できるよう、動画視聴によるEラーニングなど、時間や場所の制限なく受講できる環境を整えます。
 県は、こうした取組により、子ども一人ひとりの目線に立った保育の質の向上に努めてまいります。