公明党神奈川県議団

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視覚障がい者に配慮した投票環境の整備について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 代理投票制度は、「誰に投票するか」を第三者に伝えなければならず、投票に当たっての心理的な障壁となることも想像されることから、厚木市選挙管理委員会では、投票補助具として候補者の名前を書く部分だけを切り抜いたプラスチックケースを全投票所に設置したところ、7名の方が補助具を使って投票した。
 この補助具が、他の自治体の投票所にも置かれれば、投票所に足を運ぶのを躊躇していた視覚障がい者に対する大きな支援になる。

 そこで、視覚障がい者に配慮した投票環境の整備に向けて、厚木市選挙管理委員会で導入した投票補助具について、県内全ての市町村選挙管理委員会で導入するよう働きかけるべきと考えるが、所見を伺う。

選挙管理委員会書記長答弁

 県及び市町村選挙管理委員会では、これまで、投票所にルーペや点字投票のための点字器といった備品を備えるなど、視覚障がい者の投票支援に取り組んできました。
 また、投票用紙に候補者名を自ら書くことが難しい場合の代理投票についても、制度周知に努めていますが、一方で、代理投票に関しては、投票内容を他人へ伝えることに、不安を訴える声も伺っています。
 こうした中、厚木市選挙管理委員会では、昨年7月の市議会議員選挙において、視覚障がい者が投票用紙に自ら候補者名を書くことをサポートする補助具を全投票所に導入しました。
 この補助具に投票用紙をはさむと記入欄に当たる部分だけがくり抜かれており、触るだけで投票用紙の記入する位置が判別できるというものです。
 この取組は、簡便で、実際の障がい者の声に基づく、当事者目線に立った優れた取組であることから、県選挙管理委員会としても、今後、市町村選挙管理委員会に導入を働き掛けるとともに、補助具作成の資材となるカードケースを配付したいと考えています。