公明党神奈川県議団

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歯科医師と連携した児童虐待防止の取組について

鈴木 ひでし議員(横浜市鶴見区)

鈴木議員質問

 地域で子どもの診療にあたっている歯科医師は、子どもの口の中の状態だけでなく、子どもや保護者との会話を通じて、養育上の課題にいち早く気づくことができ、虐待の早期発見において大きな役割を果たすことが期待される。
 しかし、歯科医師の中には、虐待の通告をしてよいか悩み、躊躇することもあるため、まずは歯科医師が気軽に、県や児童相談所に相談できるホットラインのような仕組みがあれば良いと考える。

 そこで、県は、児童虐待の早期発見や虐待を受けた子どもへのケアなどについて、歯科医師と連携していくことが重要と考えるが、所見を伺う。

知事答弁

 歯科医師は、日々の診療や学校の歯科検診等で、子どもと接する機会が多く、子どもの様子から、家庭での虐待に気づく事例もあるため、早期発見に向けて児童相談所等との連携を強化していく必要があります。
 また、歯科医師からは、「どういう状態が虐待なのかもっと詳しく知りたい」などの声も聞かれ、虐待対応に関する更なる情報提供も必要です。
 そこで、県では、県歯科医師会と連携して、虐待事案の内容や特徴を学ぶ研修を開催したり、虐待かどうかを判断するチェックシートを作成する費用を、来年度当初予算案に計上しています。
 チェックシートには、身体や口腔内の状態から、虐待の兆候かどうかを判断する際のポイントなどを、わかりやすく記載していきます。
 また、歯科医師が虐待かどうか判断に迷った際の相談窓口も明記し、早期発見に繋げていきます。
 さらに、虐待を受けた子どもは、口腔ケアが行き届いていない場合もあるため、一時保護所での歯科医師による保健指導の強化なども、検討していきます。
 県は、歯科医師と連携した取組みを進めることにより、児童虐待の早期発見や、虐待を受けた子どもたちのケアの充実に努めてまいります。