公明党神奈川県議団
「多文化共生推進士」の養成と活用について
訪問日付:平成25年12月24日
場所:群馬県庁
「多文化共生推進士」概要
多文化共生における地域活性化という観点から、平成21年に群馬県と群馬大学共催で始まった群馬県独自のプロジェクト。
文部科学省科学技術戦略推進費・地域再生人材創出拠点の形成プロジェクトの一つとして認定を受けている。
「多文化共生推進士」は「国籍や民族などの多様な背景を持つ人々が地域社会の一員として共に質の高い生活を送れるように『多文化共生』の視点を持って社会システム作りを行い、新産業の創出を目指して地域社会の活性化を担う人材」と定義し、 3つの養成プログラム全てを修了した者に群馬県が認定を行っている。
平成 25年4月に、第一期5名の多文化共生推進士の認定を行った。
群馬県庁にて、 群馬大学大学教育学生支援機構教育基盤教授 結城恵氏、 群馬県生活文化スポーツ部 NPO・多文化共生推進課 服部芳幸氏などから聞き取り調査を行った。
100以上の国と地域から来日している約42,000人の外国人が暮らす群馬県では、日系人の定住化が年々進み、生活習慣等の違いから様々な問題が生じてきている。
群馬県の来日外国人は日常会話に不自由を覚える人々も少なくなく、公的機関や NPOなどで日本語教室等、会話の補助の機会を設けているが、日本人社会への一層の参画の必要性が大きくなってきた。
互いの文化と習慣、アイデンティティーの理解が必要不可欠となることから、地域に根付く交流と共生を図り、「多文化共生推進士」の養成実施が図られている。