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平成28年 第2回定例会 (6月)

■県立がんセンター、総合病院的機能を検討へ

がん患者は高齢化等からも生活習慣病などの疾患も併発していることが多い。代表質問では、県立がんセンターについて、がん治療に加え、包括的な治療が受けられる体制整備について提案した。
黒岩知事は、「患者のニーズを踏まえ、がん以外のどのような疾患に対応できるか、県立病院機構と総合的に検討する」と明言。「同センターで対応できれば、患者が複数医療機関を渡り歩がなくて済み、迅速で質の高い医療を提供できる」と答弁した。

■かながわDPAT、倍増を目指す

公明党の提案で実現した「かながわDPAT(災害派遣精医療チーム)」が熊本地震で初めて派遣された。これを受け今後の充実等、取り組みについて質問した。
知事からは、「DPATは県内に現在9チームしかない。大規模な支援の要請があった場合は足りないことが想定される。県内精神医療機関に参加を呼びかけ、チームの倍増を目指す」と答弁した。

■プロボノ、NPO支援で県庁OBを登録へ

社会人が職業上の専門知識や技能を生かす、新たな社会貢献活動である「プロボノ」。一般質問で、県庁を退職後も社会貢献したい意欲がある職員の方を登録するなどしておき、その方たちのスキルを、支援を必要とするNPOに活用してもらうといった仕組みを検討してはどうかと提案。
知事は、「職務で培った退職者のスキルを、多くのNPOに活用していただくためには、まずは退職者のスキルを登録し、NPOなどに広く情報提供し、両者をつなげる体制が必要」と指摘。
「そこで、登録制度については、現在、在職中の職員の多彩な特技・資格等を登録し、活用する『いきいき職員データベース』という仕組みがあるので、退職者についても、同様の仕組みを作っていきたい」と答えた。

県立学校の学校長を支える「学校経営サポーター」を検討

一般質問で、県立学校の学校長がマネジメント力を充分に発揮し、職責を果 せるよう、学校長から教育現場の悩みや課題に関する相談を日常的に受け、アドバイスや適切な指導ができる仕組みを作るよう提案。
教育長は、「学校長を経験した再任用職員が、全ての県立学校を計画的に訪問し、学校長が抱える課題の解決に向けた助言・指導を行う、新たな仕組みを整えたい」と明言。「具体的には、県教育委員会の各課や総合教育センターに配置している経験豊かで高い見識をもった学校長の経験者約40名を『学校経営サポーター』に任命することを検討している」と答えた。

■児童養護施設の子どもたちの就職、企業とのマッチングで支援

 一般質問で、「児童養護施設の子どもを雇いたい」という志のある企業を県が募集し、施設の子どもと企業のマッチングを図るよう提案。
黒岩知事は、「児童養護施設で生活する子どもたちは、虐待など、親から十分な愛情を注がれずに育ってきたため、例えば、自分に自信がなかったり、周囲に支えとなる大人がいないなど、施設を退所して自立する際に、様々な課題に直面する」と指摘。
こうした課題に対応するため、県では、平成26年に「あすなろサポートステーション」を開設し、子ども一人ひとりの持つ能力を引き出し、就職につなげるための支援を行っているが、「あすなろサポートステーション」では、子どもたちを受け入れてくれる就職先がすぐに見つからない、あるいは、就職できても長続きしない、といった現実に、ぶつかっている。
そこで、県が中心となって、「あすなろサポートステーション」と、ハローワークを統括する国の労働局とをつなぐ、就職支援体制の構築に向けて、「施設退所児童のための就職支援検討会」を新たに設置し、子どもを理解して安定して受け入れてくれる事業主の募集、さらには、施設退所児童とのマッチングのあり方などについて、検討すると答弁した。

鳥獣対策にドローン活用を提案

環境農政常任委員会で、熊を含めた鳥獣対策について、「多額の予算を執行しているようであるが、その効果はあまり見られない」と指摘。アメリカでは、ドローンにサーモセンサーカメラを搭載した鳥獣被害対策を行っており、これを参考に、『さがみ産業ロボット特区』も活用し同様の対応するよう提案した。

■女性の活躍を推進する協議会の設置を提案

産業労働常任委員会で、今春完全施行された女性活躍推進法について、「神奈川県でも、女性の活躍を推進する協議会を組織するなど、関係部局が縦割りで取り組むのでなくしっかり連携し、効果的に施策を推進するよう要望した。

■木造住宅耐震化への補助などを提案

防災警察常任委員会で、熊本地震に関連して質問。
(1)県の木造住宅耐震化事業への補助
(2)罹災証明諸の発行が補助制度を受ける上での前提になることから早期の発行体制の確立に県が貢献すること
(3)災害時の情報の受伝達おいてスマートフォンやタブレットなどと連携すること――などを提案した。

■ストーカー、加害者へのカウンセリング充実を要望

防災警察常任委員会で、ストーカー事案への県警の体制としての人身安全対処室の取り組みを確認するとともに県民への周知を促した。さらに、県内におけるストーカー規制法上の警告、禁止命令などの件数を確認するとともに、一層の被害者支援の充実、加害者へのカウンセリングなどを要望した。

■スポーツ政策、県立保健福祉大学と連携へ

県民・スポーツ常任委員会で、スポーツ全般について、フィジカル面、メンタル面、栄養補給という面から、県立保健福祉大学との連携を図るべきと提案。
これに対して、当局は、県立保健福祉大学の栄養学科、特にスポーツ栄養学との分野との連携を図るとともに、リハビリテーション学科とスポーツ全般、特にパラスポーツ、障がい者スポーツとの連携を検討すると答弁した。

■校門前や通学路での迷惑選挙運動、県が対応マニュアルを作成へ

文教常任委員会で、通学路や学校周辺の迷惑選挙運動について質問。それに対する教育委員会の方針が産経新聞の一面に掲載された。
県教育委員会は、高校の校門前や通学路等での選挙運動に対し、教育に支障をきたす場合には学校が中止を求めることを盛り込んだ対応マニアルを作成する。選挙運動や政治的活動が学校の敷地外で行われた場合でも生徒に影響が及ぶ可能性に配慮したもので、全国的にも異例。
マニアルでは、想定される事例を示した上で、学校側の対応方法を具体的に示す。学校側が運動員などに中止を求めてトラブルとなる場合に備え県教委が選挙管理委員会、警察等関係機関の相談窓口も提示する。

■県立高校入試、マークシート導入へ

県立高等学校入学者選抜の採点誤りに係る再発防止・改善策について具体案を提示し進めてきたが、このほど、マークシート方式の導入が決まった。文教常任委員会では、引き続き、来年受検となる中学3年生への配慮を訴えた。
また、県教委は、本来合格とすべきところ不合格としてしまった受検生の精神的苦痛に対する補償を検討すると答えた。

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